外壁のお悩みで汚れと合わせて多いのが「色あせ」です。色あせは、紫外線が当たることで塗料が劣化して起こります。塗料の色である顔料の原子同士の結びつきが破壊されることで色が褪せます。また化学変化も色あせの原因となります。例えば、鉄は酸化して赤色になります。化学変化は熱により促進されます。外壁は常に太陽光を浴びているので色あせを防ぐことは不可能です。少しでも長くきれいな状態を保つためには、色あせしにくい色で塗り替えることが有効的です。
【色あせしにくい色】
1. 白
白の顔料は酸化チタンです。酸化チタンは色あせの原因となる原素の結合が破壊されにくいです。しかし、汚れが一番目立ちやすい色でもあります。
2. 黒
顔料のカーボンブラックは強力な結びつきで破壊されにくい特徴を持っています。白同様汚れが目立ちやすく、威圧感を与えるのが欠点です。
3. 青
原素同士の結合が強力で、耐光性に優れているので色あせしにくい色といえます。
【色あせしやすい色】
1. 赤
東京タワーにも使われていますが、実は5年に1度塗り替えを行っているそうです。
耐光性は低いです。
2. 黄色
原素同士の結合部分が多いため、紫外線により破壊されると色あせしやすくなります。
3. 紫
特に赤みの強い紫ほど色あせしやすくなります。